地味ながら、妙に愛着を覚えるこの花です。
林道脇の緩い斜面に、寄り添いあって咲いていました。
やっぱり、ミズタマソウの独演も。
ちょっと目を惹く夏山のアクセント。
ムセカエル 草イキレニ 包マレタ時、 遠イ少年ノ日ノ 夏ニ 帰レル気ガシタ。
なんとも心安らぐ色でした。
この木も、こんな美しい花を持ちながらその臭いの特徴によって、 雅味からは少々遠い名前をもらってしまいました。 私の嗅覚からすると、「独特の芳香」の範疇なのですが。
だいぶ前からちらほら咲いていたこの花も、 山道沿いを賑わすようになりました。 今日もうだるような暑さながら、季節は確実に動いているようです。
ホソバシュロソウは、この花にも会わせてくれました。 昨年石鎚山系でみつけて、今年も同じ場所を探したのに会えなかったノギランです。
この前は、ササユリがホソバシュロソウに会わせてくれましたが、 今度は、ホソバシュロソウがこの花に会わせてくれました。 「鷺」というよりは、流氷の天使といわれる、かの「クリオネ」にも似た なんとも愛らしい姿でした。
午前中は晴れていた空に、いつしか黒い雲。 ぽつりぽつりと降り出した雨は、やがて車軸を流す土砂降りに。 雨上がりの牧場には、水滴を宿らせたコオニユリ。
特に珍しくもないこの花。 それでも、何気なく車を止めた山道の脇にみつけた時は、 いつも嬉しい気分にさせてくれます。
暗い木陰にひときわ目立つ赤でした。
本日も、猛暑。 涼しいところに咲いていた花を思い出しても、さほど涼しくならない! ということがわかりました。
本日、猛暑。 山かげの岩場に涼しく咲いていた イワタバコなど思い出しながら・・・。
この場所でモウセンゴケをみつけて3度目の夏。 初めて花の咲いているところを見ました。
花期が長いというのは、ありがたいものです。 一眼レフでは、どうしても思うように撮れなかったこの花。 まだ残っている花をみつけて、今年、何度目かの挑戦。 どうにかこのくらいの写真が撮れました。
しばらくの間、通行止めで辿り着けなかった峠。 久しぶりに訪れたトンネルの向こうは、イタドリの花盛りでした。
ほんの2週間前に梅雨が明けたばかりだというのに、 もう、名前に「秋」のつく花が盛んに咲いています。 まだまだ「夏」をタンノウしきっていないワタクシ、 少々焦ってしまいます。
山と道路に挟まれた小さな湿地を 背の高い草が覆い尽くしていました。
林道、花影濃し。
ササユリをみつけて入った笹原に、またしても見慣れぬ花。 ササユリの花はもう痛んでしまっていましたが、 新しい出会いを取り持ってくれました。
秋の半ばまで、行く先々で目を楽しませてくれる馴染みの花です。
行き先もわからぬまま車を走らせた山道で、 小首をかしげたこの花に出会いました。
夏の野の繁みに咲ける姫百合の 知らえぬ恋は苦しきものそ 大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ)
「知らえぬ」ゆえに、恋も姫百合も赤く燃えるのでしょうか。
夏の高原でその美を競う花々もさることながら、 まさにスズメノテッポウをそのまま大きくしたような この花も印象に残りました。
夏。 高原の牧場。 吹き抜ける涼風。 咲き乱れるハンカイソウ。
タマガワホトトギスを探していたら、見上げた斜面の上に見慣れぬ花を発見。 初めて会ったマツムシソウです。
梅雨明けの林道。 道沿いのところどころで微笑むこの花に、 今年も会うことができました。
小さな沢の水しぶきを浴びて、涼しげに咲いていました。